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自分の魂を、ずたずたにされたようだとさえ思った。
あまりにも悲しくて悲しくて、年甲斐もなく大声で泣き叫んだ。
私も傷ついたが、私も祖母を傷つけてしまった。冷静になった今となっては、祖母にも申し訳ないことをしてしまったと反省している。
私は、ものをとても大切に長く使うんです。
うさぎのぬいぐるみのドロシーは15年、
愛用の目覚まし時計は16年、
父と別れる前に最後に買ってもらったペンケースも15年、ずっと大切に使っている。その他の私物も、長年使って愛着がわいているものが多い。
初音ミクちゃんの一番くじで当てたランチトートもそのひとつだった。
何かの勘違いで祖母がそれを不用品だと思ってしまったらしく、勝手にハサミを入れられ、いつのまにやらリメイクされてしまった。
ずたずたに分解されたそれを見るなり、悲しさが一気に込み上げてきて、火がついたようにわんわんと泣いた。
たった800円で手に入れたランチトート。
とるにたらない、さもないものだ。ダメになったのならまた新しいものを買えばいい話。
でも私にとっては、すごく愛着のある大切なものだったのだ。
わんわんと泣く私を見て、私が普段からものを大切に使うことを知っている妹は一緒に泣くし、
祖母はごめんね、ごめんね、って本当に申し訳なさそうに謝るしでカオス状態だった。
祖母は悪気があってリメイクしたわけではないことは十分わかっていたけど、それでも私が泣き止むにはしばし時間がかかってしまった。
いい歳した大人がわんわんと泣くなんて情けないしドン引きされるだろうけど、私は本当に悲しかったのだ。
今となっては、あんなに号泣した自分が情けなくとても恥ずかしい。
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