ひもじくても、わたしは、自分で食事ができません。
あなたは、手の届かぬ床頭台の上に、わたしのお盆をおいたまま、去りました。
そのうえ、看護のカンファレンスで、わたしの栄養不足を、論議したのです。
のどがからからで、困っていました。
でも、あなたは忘れていました。
付添さんに頼んで、水差しをみたしておくことを。
あとで、あなたは記録をつけました。わたしが流動物を拒んでいます、と。
わたしは、さびしくて、こわいのです。
でも、あなたは、わたしをひとりぼっちにして、去りました。
わたしが、とても協力的で、まったくなにも尋ねないものだから。
わたしは、お金に困っていました。
あなたは心のなかで、わたしは、厄介ものになりました。
わたしは、1件の看護的問題だったのです。
あなたが議論したのは、わたしの病気の理論的根拠です。
そして、わたしをみようとさえなさらずに。
わたしは、死にそうだと思われていました。
わたしの耳がきこえないと思って、あなたはしゃべりました。
今晩のデートの前に美容院を予約したので、勤務のあいだに、死んでほしくはない、と。
あなたは、教育があり、りっぱに話し、純白のぴんとした白衣をまとって、ほんとにきちんとしています。
わたしが話すと、聞いてくださるようですが、耳を傾けてはいないのです。
助けてください。
わたしにおきていることを、心配してください。
わたしは、疲れきって、さびしくて、ほんとうにこわいのです。
話しかけてください。
手をさしのべて、私の手をとってください。
わたしにおきていることを、あなたにも、大事な問題にしてください。
どうか、きいてください。看護婦さん。
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