2016/05/09 02:08

12時を過ぎても


ただひたすらに卑屈。とにかく卑屈。

吐き出したかっただけなので、気が済んだらそのうち消すかもしれない。

嘔気で気持ち悪くて眠れずにネットの海を彷徨ってたら、とある新聞の投書を見つけた。

大学に進学した娘さんが、全くサークルの勧誘を受けなかったという、お母さんの投稿。

お嬢さん曰く、「可愛い子だけ見極めてビラを渡しているって男の子が言ってた」とのことで、帰りの電車で静かに泣いていたそう。そんな娘さんに笑顔で大学生活を送ってほしい、という内容だった。

記事を読んでみて、涙があふれた。

同じだ。私もそう。

私も、見た目のせいで嫌な思いをしてきた。

親戚には、いつもかわいい妹ばかり可愛がられ、あからさまに贔屓されていた。

妹だけ、大叔父にはいつも何かを貰い、大叔母にはかわいいかわいいと褒めちぎられていた。妹だけ。

そして最後には、「妹ちゃんはかわいいのにねぇ」と、私を見て嗤う。

だから私は、彼らに会うのが今でも苦手。できることなら、会いたくない。

一番傷ついたのは、高校のとき。生徒会室で仕事をしていたときのこと。

その日はたまたま女子生徒が私しかおらず紅一点で、数名の男子生徒に混じって黙々と仕事をしていた。

不意に男子生徒たちがタイプの女の子の容姿の話を始めた。その場にいる私のことなど目に入っていないかのように。

私は、女子として見られていないのだということを悟り、居た堪れなくなって生徒会室から逃げ出した。私は、異性として対象外なのだと。

ああそう、思い返してみれば、小学生のとき「ヤヨイちゃんってブスだよね」って面と向かって言われたこともあったっけ。

ねぇ。こんな思いばっかりしていたら、卑屈にだってなるでしょう……?

ブスはシンデレラになんてなれない。

ブスはブスのままブスらしく生きるしかないのだ。

(私も、もっと可愛いらしい、きれいな顔で生まれたかった)

(一度でもいいから、可愛いよって、言われてみたかった)

ただただ、かなしい。

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