2016/03/07 23:30

拍動を感じて・後編


前編の続きですが、

※かなり血生臭い、グロテスクな内容(自傷行為について)が含まれます。

記事にすべきではないとも考えましたが、己への戒めのために記録しておくことにしました。

閲覧には十分ご注意ください。

点滴終了後、約束通り総師長室を訪れた。

入室するなりはやくシ.にたいとわんわん泣きじゃくり、アームカットに使った剃刀を、廃棄してくださいと差し出した。

傷口を見せろと言われ、オプサイトとテープを剥がすと、真っ赤に染まったガーゼと流血する切創。

「ダメだ!消毒しろ!止血もだ!」

総師長は圧迫止血してろ!と私に命じ、即座に総師長室から一番近い病棟(私の所属する病棟)にコール、

消毒セットを持った病棟師長が駆け付けた。

消毒しようとするが、出血が止まらない。

縫合するまでには至らないが、傷はそれなりの深さだったようだ。

まず出血をおさえるため、傷口に垂直に細いテープを貼り、開いている創部をくっ付ける。

その間にも出血は止まらず、師長たちは血液曝露しながら処置を続ける。

師長たちの指先が血に染まるのを見て、自分がどれだけのことをやらかしたのかを悟った。

「お2人とも血液曝露してます!いいんです私の傷なんて、私の腕なんてどうなってもいいんです!」

ひたすらごめんなさい、ごめんなさいと謝りながらしゃくりあげ、やっと処置が終わった。

師長たちの指は私の血液で汚染されていた。

血液曝露はレポートものだし、院内の感染対策委員にも報告しなければならない。

私はとんでもないことをやらかしてしまったのだ。

本当に申し訳なくて、謝ることしかできなかった。

病棟師長の去り際、

「私は、病棟に必要な存在ですか?」と尋ねた。

「ヤヨイちゃん、必要ない人なんていないよ。ヤヨイちゃんを待ってる患者さんもいるんだよ?」と病棟師長。

総師長も、「あのな、必要な人材だから採用したんだべだら。要らなかったら最初からとらねぞ。」と。

私は、自傷行為がいかに無意味なものかをやっと理解した。

そして、3日間の休職を命じられ、希死念慮が落ち着かなければ、最悪の場合入院も覚悟するようにと言い渡された。

休職というか、ほとんど自宅謹慎のようなもの。

3日後、10日木曜日まで、しっかりと頭を冷やしたい。

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