2013/12/21 22:27

やさしいゆめ


今朝、夢を見てた。

抑うつで苦しむ私の傍に父がきてくれて、「大丈夫か」って背中さすってくれた。

母も気づいて傍にきてくれて、二人で私のことを見守ってくれた。

父も母も、仲良く笑顔で私の傍にいてくれた。

そこで目覚めた私は、嘘みたいだけど本当に泣いていた。


現実では絶対にありえない夢だったからね。

父は神経質で潔癖で怖い人だった。

今の私と同じような病気で、イライラしてた。

お前は悪い子だから、いらないと言われて、夜中突然外に閉め出されたこともあった。

理由もわからないまま、真っ暗な物置に長時間閉じ込められたこともあった。

私に非があったこともあるけど、大抵はなぜそんな仕打ちを受けるのか理由がわからなかった。

私がまだ幼くて無知だったから?

アルコール入ると物にあたって、厳しい口調で責め、捲し立てられた。

服薬してたから、お酒は飲んではいけなかったのに。

…たぶんこれらが私に「アダルトチルドレンの傾向がある」とされる理由なのかも。

怖かった。でも私は父を嫌いにはなれなかった。

やさしいこともあったから。

ほんとは私たちきょうだいのこと、愛してくれてたこと分かってたから。

看護を学んだ今だから分かることだけど、これ、典型的なDVのパターンらしい。

精神保健福祉の講義で聞いたとき、ああこれ父さんと私だ、と思った。

やさしい父は、DVサイクルのハネムーン期の父さんだったんだ…。

いろいろあって、父は母方の家族全員から憎まれている。憎まれて当然のことをした。

無関係の叔母(母の妹)を脅迫した。らしい。

母はもう思い出すことすらしたくないと言ってる。

弟は父が怖かったことぐらいしか覚えていないし、今は何とも思ってないみたいだ。

当時乳幼児だった妹は、父がいたということすら知らない。

だから私も父のことを嫌いにならなければ、忘れなければならないと思った。

父と母が別れて以来はもう赤の他人なのだからと。

でも、どうしても出来なかった。

幼いころ言われた「お前たちが一番の父さんの宝物なんだ」って言葉。

夕立の雷が怖い、と言ったら、大丈夫だぞ。って抱きしめてくれたこと。

風の音が怖くて眠れないと言ったら一緒に眠ってくれたこと。

別れる前、最後に買ってくれた800円のペンケース。

忘れることはできなかった。やっぱり私は父さんの娘なのだから。

やさしい父が大好きだった。愛してた。

神経質でも。潔癖でも。メンヘラでも。酒乱でも。

私はどうしてもやさしかった父を忘れることはできない。

父さんはもう私たちのことは忘れたのだろうか?憎んでいるのだろうか?

そのそも今も生きているのだろうか?もしかしたら、先の大津波で……?

今となってはそれを確認する術はない。

父さん、あなたは今も私を愛していますか?

私は、あなたのこと、愛してたよ。

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