今朝起きて窓から外見たら雪が積もってて、
水気が多めのベシャッとした雪だったもんだから
「“永訣の朝”みたいじゃん!!!!」ってなって、
勢いで朗読してみてしまった←
追記から!!!!(音量注意)
※さいごから2行目の「資糧」について
「かて」と読む説と「しりょう」と読む説があるようですが、私は「しりょう」と読みました。あしからず。
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永訣の朝
けふのうちに
とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゆとてちてけんじや)
うすあかくいつそう陰惨な雲から
みぞれはびちよびちよふつてくる
(あめゆじゆとてちてけんじや)
青い蓴菜のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがつたてつぱうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
(あめゆじゆとてちてけんじや)
蒼鉛いろの暗い雲から
みぞれはびちよびちよ沈んでくる
ああとし子
死ぬといふいまごろになつて
わたくしをいつしやうあかるくするために
こんなさつぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまつすぐにすすんでいくから
(あめゆじゆとてちてけんじや)
はげしいはげしい熱やあへぎのあひだから
おまへはわたくしにたのんだのだ
銀河や太陽 気圏などとよばれたせかいの
そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
……ふたきれのみかげせきざいに
みぞれはさびしくたまつてゐる
わたくしはそのうへにあぶなくたち
雪と水とのまつしろな二相系をたもち
すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらつていかう
わたしたちがいつしよにそだつてきたあひだ
みなれたちやわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまへはわかれてしまふ
(Ora Orade Shitori egumo)
ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
あああのとざされた病室の
くらいびやうぶやかやのなかに
やさしくあをじろく燃えてゐる
わたくしのけなげないもうとよ
この雪はどこをえらばうにも
あんまりどこもまつしろなのだ
あんなおそろしいみだれたそらから
このうつくしい雪がきたのだ
(うまれでくるたて
こんどはこたにわりやのごとばかりで
くるしまなあよにうまれてくる)
おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになつて
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ(宮沢賢治『春と修羅』より)
コメント ぜひお気軽に☆
とても聞きやすいお声で、声が可愛いです…!(*/ω\*)
(羨ま…)
朗読、すっと頭に染みました\(^o^)/
高校国語でやったんです、もんのすんごく懐かしくて、きゅーってなりました!
としこのセリフ(あめゆじゅのとことか)あんなふうに読むんだー( ・∇・)へぇ
>>1 氷花さん
!!!!??
普段かわいいだなんて言われ慣れてないので
うれし恥ずかしくて照れちゃいます(〃△〃)はわわわ
きいてくださってありがとうございます♡
>>2 りんさん
きいてくださってありがとうございます(*´꒳`*)
私も高校のときに習いました💡
当時国語の先生に「あめゆじゆ…」の読み方も熱く指導を受けて印象に残っているのですが、肝心のイントネーションは記憶が曖昧でこれで合ってるかちょっと自信がないので、
本場のイーハトーブの人には「わがんね」(方言で“ダメだ”という意味です)って怒られちゃうかも…(・ω・;)